大阪市の内装工事をされている業者さんから、建設業許可が最短でどのぐらいの
日程でおりるのかご相談がありました。
申請までの日数は私たちが走り回ったり、申請者さんにもご協力いただくことで
3,4日で持っていくことは可能です。
ただし、申請してからというのは府庁など役所の処理になりますので、短縮して
もらうことはできません。
早くして欲しいと言うことはできますが、まず早くなりません。
この役所での処理日程は標準処理期間といってそれぞれ独自で決められています。
大阪府の場合は30日なので、それよりも長くならないように許可が下りる
というのが一般的です。
もちろん、申請側の書類に不備があったりすると、その標準処理期間よりも
長く時間がかかってしまいます。
ちなみに兵庫県では45日であったりなど、行政によって違います。
さらに国土交通大臣の許可である場合は、近畿管内が本店の場合120日間もの
日数が標準処理期間として設定されています。
実際には3か月程度で許可が下りることが多いですが、それでも相当な日数を
待たなければなりません。
全くの新規で申請する場合は、許可が下りてから初めて500万円以上の工事を
請け負っていいことになっていますから、お急ぎで許可が欲しい場合であっても
1か月程度はどうしても待たなければなりませんね。
それが大臣許可であれば3か月も待たされますので、受注に関してはなかなか
大変な状況だと思います。
もともと知事許可を持っていてそれを大臣許可にする場合、これも許可換え新規
といって、新規の建設業許可申請にはなるのですが、やはり全くの新規申請と
同様の日程がかかります。
ただ、この場合は大臣の建設業許可が出るまでは知事の建設業許可が生きている
状態ですので、従来からの営業所で建設業を営むことは全く問題ありません。
あと、蛇足だとは思いますが、昔からやっている建設業者さんとか、
そういう方に聞いたとかってたまに言われることがあります。
『政治家と懇意にしてるから言って早く建設業許可をもらえた』
ということ。
昔はそういうこともあったのかもしれません。
現在では明らかに早くなったな・・、ということは一切ありませんね。
政治家の方も口利きについてもうるさく言われていますし、大義名分があるもので
あれば役所に何かを言ったりしやすいと思いますが、ある特定の業者の建設業許可を
早く出してやってくれ、というのは何の大義名分もありませんからね。
その口利きのせいで、政治家自身が問題に問われる可能性もあるのであれば
なかなかしないですよね。
「担当者に伝える」ぐらいはあるかもしれませんが、申請者は他にもたくさん
おられますので、実際に早くされることはなかなか難しいのではないかと思います。
と、話はそれてしまいましたが、建設業許可には時間がかかってしまいますので、
建設業許可を考えている場合、早めの行動を心掛けていただきたいと思います。
もちろん、我々は最短で建設業許可取得できるように努力しますので。