建設キャリアアップシステム(CCUS)とは
最初はこんなシステム使えん!と非難されまくりでした。
2019年4月から本格運用された建設キャリアアップシステム。
始まった当初はサポートの電話はつながらない、メールをしても返事が数日来ない、返事が来たと思っても解決しない、というひどい状況でした。
当然特に私たちが主に対応させていただく中小の建設業者さんは積極的に登録することはありませんでした。
まあ外国人技能実習生がいない限りは義務ではありませんし、面倒で費用も掛かりますからね。
ただ、キャリアアップシステムの目的で掲げられている
- ○技能者の就業履歴を蓄積し、保有資格などと合わせて能力を評価し、処遇の改善を図る
- ○技能者のキャリアパスを明確にして若い世代の入職者を増やす
- ○優秀な技能者を抱える専門工事業者の施工能力を見える化して競争力を高め、かつ業界の健全化を図る
というものを達成させるため、2023年にはすべての現場で導入する、と国は最初から宣言していました。
特に若手の技能者が必要と考えていますから、そのためには建設キャリアアップシステムは必須であると考えられているからです。
ようやく登録申請自体は落ち着いてきたことと関連しているのか分かりませんが、大手のゼネコンでは自社の現場には建設キャリアアップシステム登録済みの技能者しか入れないというところも出てきました。
社会保険も国からのトップダウンで5年で一気に浸透したのを目の当たりにしてきましたが、今回もそうなるだろうと思います。
こういうときの国の力は本当にすごいと思わされます。
急に言われて現場に入れない、と焦る前に建設キャリアアップシステム登録をお考えの場合はまずご相談ください。
私たちがお手伝いする場合ですが、
たいていの業者さんはとにかくカード発行がいち早くされて、問題なく現場に入ることができるということが一番の目的だと思います。
ですので、技術者の方のすべての資格や経験を登録するということは後回しにします。そこが一番時間がかかるところなので。
ちなみにカード発行がなされた後からでも、すべての資格や経験を登録し直すことはできますので安心してください。