建設業許可が取れるかどうか、ということはもちろん大切ですが、
行政書士に依頼した場合、その報酬額がいくらかかるのかっていうのも
当然気になるところだと思います。

他の記事でも書いていますが、結果が同じなのであれば当然安い方がいいですよね。

僕も価格コムとかで安値を探し歩いているほうですから、当然そうなります。

ただ、建設業許可に関してはなかなか結果が同じにはならないことが多いんです。

1.まず、建設業許可が取れるのかどうか、という一番大切なところです。

建設業許可が必要ということでご相談いただいている訳ですから、当たり前のことなのですが
許可が取れなければ話になりません。

当方ではご相談の段階で、根掘り葉掘り質問させていただきますが、あらゆる可能性を
探るためで、何とか建設業許可を取っていただきたいということからそのように
なってしまいます。

この段階でインタビューをおろそかにしてしまうと、せっかくチャンスがあったのに
みすみす逃してしまうということがあり得ます。

そのために社長ご自身だけでなく、ご家族、親せき、従業員のことも聞きまくって、
嫌になられることもありますが・・

2.次にですが、建設業許可が取れる場合であっても、今後どのような事業展開を
されるとしても対応ができるような書類を作っておくことがあります。

例えば、今は構わないが、将来的に技術者、資格者が入ったときに他の業種を追加
できるようにしておく。

とか、

あと何年か経過したときに現状のメンバーで他の業種も追加できるようになる。

とか、

入札もしてみたいな、となったときにすぐに対応できるようにしておく。

などということがあります。

3.せっかく建設業許可が取れたとしても長く存続できるように考えていない。

これもよくあるのですが、経営業務管理責任者や専任技術者という大切な
立場の方が欠けた場合にどうなるのか、説明していなかったり、その対応策を
全く考えていないということがあります。

 

これら2.3.は申請書上ほんの少しの部分なのですが、気を使っておく必要があります。

そこに数字が入っていなかったばかりに、逆にそこに数字が入っていたせいで
将来的な事業展開に対応できなかった・・、許可が切れてしまった・・、ということに
なってしまうのです。

これらの書類は、あまりにも簡単すぎて適当に書いてしまっても、申請が通ってしまう
のですが、あとから地雷のように炸裂してしまうことがあります。

自社で申請している方や、初心者の行政書士によくある間違いです。

こういった細かい場所にまで意味を持って数字や文字を埋められる
というのは、多くの経験や失敗(すみません・・)をしてきたからですが、

そのあたりを適当にやってしまった場合に、あとからトラブルが引き起こされてしまう
という怖さも知っているからこそ、あまりに安い金額、というのはどうしても対応できないんです。

私たちは、建設業許可関係を専門にしているからこそ、コストはできるだけ下げられる、と
思っていますが、こわいもの知らずで格安料金を提示されている他の行政書士は
ライバルとはいえ、見ていてハラハラしてしまいます。

許可さえとにかく取れたらいい、ということであれば構いませんが、将来建設業界で
伸びていきたい、という方は相談の段階でよく吟味されておくことをお勧めします。